『肩甲骨が硬い!!』
目次
◯肩甲骨まわりの解剖
肩甲骨は背中の肩まわり左右にある骨のことを指します。別名「天使の羽」と言われることもあります。
肩甲骨は大きな骨で、背中にくっついているようにイメージされることが多いですが、実は肩甲骨と胴体を繋いでいるのは、鎖骨だけなのです。その他のほとんどは筋肉が肩甲骨を支えています。
骨との繋がりが鎖骨しかないということは、それだけ自由度が高く、大きくたくさん動く骨ということになります。肩甲骨のほとんどを筋肉が支えているということは、筋肉が硬くなると肩甲骨も硬く動かなくなるという事になります。
肩甲骨に付いている筋肉は、僧帽筋、菱形筋、肩甲挙筋、前鋸筋、小胸筋、棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋、上腕二頭筋、三角筋、上腕三頭筋、などたくさんあります。互いに前後、左右、上下から支えていますの、その釣り合いが崩れるだけで肩甲骨の働きは変わってしまいます。
肩甲骨はたくんさんの筋肉に支えられていながらも、その微妙なアンバランスで動きが変わってしまう、繊細な骨と言えるでしょう。
◯肩甲骨の機能、働き
肩甲骨と隣り合っているものに、肩・肋骨・胸椎(背中)・頚椎(首)があります。人の体は隣の骨や隣の関節の動きに影響を受けますので、肩甲骨は肩・肋骨・胸椎・頚椎の動きの影響を受けることになります。逆に肩甲骨も肩・胸椎・頚椎に動きの影響を与えていることになります。
肩を動かせば肩甲骨も動くことになり、肩甲骨を動かせば肋骨や頚・胸椎も動くということです。
つまり肩甲骨には、肩を大きくスムーズに動かすためのサポート的な働きがあり、さらに体幹からの動きのつながりを中継する役割もあるのです。
肩甲骨は上半身をしっかり動かすための要といっても良いでしょう。
皆さんの肩甲骨は柔らかく動いて、役割を果たしているでしょうか?
◯肩甲骨が硬いことによるデメリット
1.肩こりがおきる。
肩甲骨が硬く動かないとうことは、肩甲骨に付いているたくさんの筋肉も動いていないことになります。それらの筋肉がこわばって血流が悪くなって柔軟性がなくなっていくと肩こりが発生します。さらにその期間が長くなればなるほど痛みとしても出やすくなってきます。
2.四十肩・五十肩になりやすい。
肩甲骨と肩の動きは連動しています。つまり肩甲骨が硬く動かなくなれば肩も動かしにくくなります。肩が動かしにくくなってしまうだけであれば、まだ良いのですが、どうしても生活の中で肩を使う機会が多いと、無理矢理に肩を動かしてしまって、肩の中を傷つけてしまうということにもなりかねません。
3.太りやすくなる。
肩甲骨のまわりの筋肉が硬くなって動きが悪くなると、筋肉が衰え、基礎代謝が落ちてしまいます。さらに肩甲骨の近くには褐色脂肪細胞というものがあります。この細胞は、刺激を受けると脂肪を燃焼しやすくする細胞と言われています。なので、逆にこの褐色脂肪細胞が動かずに刺激を受けないと、太りやすくなるということになります。
4.姿勢が悪くなる。
姿勢がまっすぐのまま硬くなってしまう方も時々いらっしゃいますが、多くの方は猫背になり硬く動かなくなります。肩甲骨が外に開き、さらには背中もどんどん丸くなっていきます。そして全身の姿勢まで悪くなってしまいます。これが老けた印象につながりやすくなってしまいます。
◯肩甲骨が硬くなってしまう原因
肩甲骨が硬くなる一番の原因は、不動でいることです。つまり同じ姿勢で長時間パソコンに向かっていたり、長時間スマホやタブレットを使っていたりということが考えられます。
またパソコンやスマホなどを使っている間は、集中するあまり気づくと画面に顔が近づき、猫背になっていることが多く見られます。
その他の原因として考えられるのは、つい肩に力が入ってしまっていることです。寒い冬に肩をすくめてしまったり、筆圧が強かったり、車の運転で力が入ってしまったりなど色々な場面で肩に力が入ってしまうことが見受けられます。
原因がわかれば、解決は簡単です。
まずは動かすこと!そして力を抜くこと!です。
◯肩甲骨を柔らかくするためのエクササイズ方法
・ストレッチポールまたは大きめのタオルを用いて肩甲骨を緩める。
まずは力を抜いてリラックスをします。ストレッチポールやタオルを用いることで肩甲骨を元の位置へ戻し、肩甲骨周りの筋肉を緩めていきます。
・広背筋のストレッチ。
広背筋は腰から背中、腕まで広がっている大きな筋肉です。広背筋が硬くなってしまうと肩甲骨を外側から硬めてしまいますので、どんどん動かなくなっていきます。特に猫背の方はこの広背筋が硬くなる傾向にあります。
・キャットストレッチ。
このストレッチは背骨を丸めたり沿ったりすることがメインとなるものですが、肩甲骨も大きく動かすので肩甲骨が硬まっている方にも効果的です。背骨の動きに伴って、肩甲骨を広げたり縮めたりと体の動きを機能的に考えても大切なエクササイズです。
◯まとめ
肩甲骨が硬いと肩こりだけではなく、様々な弊害が出てきてしまいます。
肩甲骨は上半身の要となる大切な部位です。肩こりを治すためには肩甲骨を柔らかくすることが大切というのは、一般的にもなってきました。
新しい発見としては、肩甲骨を柔らかくすると痩せやすくなるというところでしょうか。
肩甲骨を柔らかくするには肩甲骨周りの力を抜いて、よく動かすことです。わかってはいるけど、なかなかできないことです。1日5分、いや、1分でも肩甲骨のケアができると良いと思います。
ぜひ、チャレンジしてみてください!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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